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Posted on 12月 30th, 2007 by SEEBRA.
Categories: Web.
またまた年末恒例的な企画、ってほどのものでもないですが。
管理人的に気になった今年のIT系3大ニュースを挙げてみたいと思います。
▽1位
イーベイ、スカイプバブルに泣く
26億ドルの巨額買収から2年、ようやく目が覚めた -Business Week
広告やテレコミュニケーションに関わる仕事をしていた管理人にとって、2005年にeBayが当時ダイヤモンドのような存在であったskypeの買収を発表した際には、軽く体に震えが走ったものだ。
その頃といえば、skypeのあまりの成長ぶりにVoIPが持つ可能性への関心が一気に高まり、MicroSoftはTeleoを買収し、GoogleはカリフォルニアのVoIP INC.と提携、YAHOO!は自社開発に取り組み、LYCOSはインドのGlobe7とエクスクルーシブ契約を交わしてまでLYCOS Phoneをローンチさせるなど、各メガポータルがそれぞれVoIPに対するポジティブな戦略を明確に打ち出し始めた時期である。
そして、WebベースVoIPサービスの王者skypeは一体誰の手に落ちるのか、またはこのまま独立した存在として発展を続けるのか・・と様々な憶測があった中、やや意外なところから大ナタを振ってきたのがeBayであった。
とはいえ、PayPalの買収によってスマートな小額決済の仕組みを取り込み、シェアを拡大してきたeBayにおいては、skypeとのシナジーによるさらなるサービスモデルの強化、というのも全く分からない話ではなかった(少なくとも管理人にとっては)。市場の評価も当時はそれなりのものであったと記憶している。
しかし、あれから2年。ついにeBayは買収コストに見合ったメリットを手にすることができないまま、自らの戦略失敗を認めるに至ってしまった。eBayほどの企業が、ダイヤモンドのようなskypeを手にしたにもかかわらず、である。
改めてVoIPサービスをマネタイズすることの難しさ(インフラモデルとしてもサービスモデルとしても)、また巨大ビジネスの難しさを考えさせられた次第である。ま、管理人にとっては別世界の次元の話なわけだが。
それにしても、skypeを創業し世界中でブレイクさせ、企業価値が最大化したところで売却し、そして今またIPTVサービスである「Joost」を立ち上げて世界の耳目を再び集めているニクラス・ゼンストロームの才覚とバイタリティには感服せざるを得ない。シリアル・アントレプレナーのロールモデルとして、彼もまた後世に語り継がれる存在といえるのだろう。
▽2位
アップル iPhone発表 -engadget
振り返ってみれば2007年当初から話題をさらい、携帯業界に激震を起こしたAppleのiPhone。もう見飽きたと言われそうですが、やはり触れないわけにはいきません。
発表された時には管理人も心が震えましたが、しかしその後にiPodTouchが追って発表されると、ちょっと疑問もわいてきます。日本国内でもおそらく各キャリアが激しい争奪戦を水面下で行っていると思いますが、はたしてiPodTouchをすでに所有しているユーザーでもiPhoneが発売になればまたそれはそれで購入したくなるのだろうか?
iPhoneはマルチタッチポイントディスプレイなどガジェットとして優れているだけで、携帯電話としてはメモリースロットなどもないし、それほど優れているようには思えなくなってきている。スタイリッシュなデザインとクールなI/Fから、1台は所有していたいと確かに思わせるが、それはiPodTouchでも満たされるし、ワンセグやGPSナビなど機能面では国内の携帯もかなりのレベルに達している。
おそらく国内で発売になっても(そもそもの課題も多いが)、ある程度は売れるだろうけど、iPodTouchの後ではアメリカ本国同様、爆発的ヒットにはならないのではないかなぁ。
▽3位
Googleの野心的「OpenSocial」APIの詳細判明 -TechCrunch
Googleが提唱し始めたSNS向けの共通API規格、「Open Social」。
これにMySpaceやLinkedIn、日本ではmixiといった、簡単に言ってしまえばFacebook以外の主要プレイヤーが賛同を示した(とりあえずは)。
外部ディベロッパーによるアドオンアプリ開発という手法によって盛り上がりを見せるFacebookに対して、Googleが打った大きな一手。
“オープン化”と”差別化”というある意味相反する課題に対して、SNSを提供する各企業はどういった進化を見せていくのか? ブログも含めてCGM/UGCの今後というのは非常に興味のあるテーマである。
ちなみに、Google自身によるSNSは、Orkutやナイキとコラボレートしたサッカー特化型SNSのJoga.comなど、今までまともにいったものはないというのが個人的な認識(特にJoga.comの運営はひどすぎる)。それでもこうして核心部分の舵取りをコントロールしていけるのはGoogleならではというか、これもハイコンセプトの時代ということか。
さて、来年はどんな新しいサービスやテクノロジーが登場するのでしょうか。
これからも興味深く観察していきたいと思います。
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