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Posted on 7月 27th, 2008 by SEEBRA.
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管理人が勝手に推し進めるシリーズの続きです。
今回、まずメインで取り上げる指標は
『国際競争力ランキング』。
IMD(経営開発国際研究所)が今年5月に発表したこのランキングにおいて、シンガポールはアメリカに次ぐ第2位となっている。
このデータは毎年発表されていて、上位3カ国の顔ぶれは前年度と変わらず。ちなみに日本は今年22位、前年は24位。
◆World Competitiveness Yearbook [2008,IMD]
順位 国名
1 アメリカ
2 シンガポール
3 香港
4 スイス
5 ルクセンブルグ
6 デンマーク
7 オーストラリア
8 カナダ
9 スウェーデン
10 オランダ
・・・
22 日本
全ランキングはこちらから。
一体何を基にしてこの「国際競争力」を計っているのかというと、
GDP成長率、失業率、インターネット普及率、携帯の市内通話料、スキルのある人材の確保しやすさ、政府による規制、ベンチャーキャピタルのアベイラビリティ・・等々、計331項目にも及ぶ、なかなか妥当とも思えるデータを基に総合力がポイント化されているのだ。
▽元記事
The World’s Most Competitive Countries [BuisinessWeek]
上の記事のサブタイトルには、
「アメリカが首位を守るも、アジアの虎たちがそれを猛追」
とあるが、この「アジアの虎たち」とはもちろん日本のことではない。
特にシンガポールは記事本文中にもあるように、ランキングの作成者によると、今年度のランキングにおいて首位のアメリカにあと僅か0.7ポイント差と肉薄しており、来年度はついにこれを逆転することがほぼ確実だという。
ちなみにアメリカは今年度まで過去15年間連続でこの首位を守ってきた。
また、世界経済フォーラム(WEF)が今年から発表した
『貿易円滑化指数』(Global Enabling Trade Index)
においても、総合ランキングでシンガポールは香港に次ぐ2位となっている。
資料によるとこれは、「物品が国境を越えて目的地に自由に流通する状況を表す指数」で、(1)市場アクセス、(2)通関手続き、(3)運輸・通信インフラ、
(4)ビジネス環境、の4つの項目から総合的に判断されている。
◆Global Enabling Trade Index [2008,WEF]
総合順位 国名
1 香港
2 シンガポール
3 スウェーデン
4 ノルウェー
5 カナダ
6 デンマーク
7 フィンランド
8 ドイツ
9 スイス
10 ニュージーランド
・・・
13 日本
全ランキングはこちらから。
このあたりも、呼び込み型経済の香港、シンガポールなどは負けられないところだろう。
項目別にみると、シンガポールは「通関手続き」で1位だが、「市場アクセス」の評価が27位とずいぶん悪い。逆に香港はこの項目の1位だ。
思うにこの2カ国は、貿易といっても国内市場のパイは小さく、あくまで「流通のハブ」として機能している点が特徴で、その観点からはやはり大陸中国を背中に背負っている香港との評価の違いが如実に現れたということか。
しかし、裏を返せばそのハンディを他の要素で挽回し、総合2位に食い込むシンガポールもやはりさすがと言える。
ちなみに、割と有名なデータだがシンガポールは『港湾別コンテナ取り扱い量』において現在世界第1位である(過去にもちろん日本(神戸)が首位だった時代もあるが、のんびりしている間にシンガポール、香港、中国、韓国、台湾、全てに大きく抜かれた)。
シンガポールの貿易については、先ごろ世界貿易機構(WTO)からも非常に高い評価を受けている。
▽元記事
A successful economy, open to trade and investment [WTO]
▽参考記事
シンガポールは最も開かれた国の1つ=WTO評価 [AsiaX]
加えて、シンガポールはこうした物流だけでなく、情報の流通に関しても高い競争力を有している。
先のWEFによる、
『世界IT レポート』(The Global Information Technology Report )
によると、情報ネットワーク化の進捗度においてシンガポールは世界第5位(アジアでは最上位)の評価となっている。
◆The Networked Readiness Index 2007-2008 [WEF]
順位 国名
1 デンマーク
2 スウェーデン
3 スイス
4 アメリカ
5 シンガポール
6 フィンランド
7 オランダ
8 アイスランド
9 韓国
10 ノルウェー
・・・
19 日本
全ランキングはこちらから。
▽元記事
世界IT レポートでシンガポールと韓国がアジアの上位に [WEF]
このようなIT(ICT)の分野に関しては管理人自身も特に関心が高いのだが、ここでも日本との違いを痛感させるいくつかの事象がある。
少し長くなってしまったのでそれらについてはまた次回に・・。