誰も寝てはならぬ - ポール・ポッツの奇跡

Posted on 5月 27th, 2008 by SEEBRA.
Categories: etc, Music, TV.

ちょっと感動的な動画を。といってもネタ自体は結構前のことですが。
すでに知っているという方はスルーしてください。


この動画の主人公、ポール・ポッツはイギリス人。
仕事は携帯電話のセールスマン。(※1)
30代半ばにして早くも中年太り全開の体形に、どうにも冴えない下ぶくれな表情。おまけに歯並びまで悪いときてる。
ぱっと見た目にも“タレント(才能)”という言葉とは対極にあるような男だ。
自らも「昔からいつも自分に自信が持てなかった」と話し、実際、小さい頃はいじめられっ子であったという。

そんな彼がある日、イギリスの一般参加型オーディション番組、
Britain’s got talent』(※2)
に出場した。

この番組は、一芸に秀でたアマチュアの一般市民が審査員の前でそのパフォーマンスを披露し、予選から準決勝、決勝へと勝ち上がっていき最後に優勝者を一人決めるというもの。
もちろんパフォーマンスは各自それぞれ何でもありで、チームダンスだったり、動物の曲芸だったり、少年マジシャンだったりする。
とはいえ、審査員は皆辛口揃い(※3)で、気に入らなければ途中でもすぐに目の前の「X」ボタンが押され、参加者は強制退場となる。

そんなステージにただでさえ風采の上がらない外見のうえ、だらしないシャツの着こなしで現れたポッツに、審査員達も明らかにしらけた感情を隠さない。
淡々としたテンションで「今日は何をしにきたの?」と冷たく問われると、彼はか細い声で答える。
「オペラを歌いに・・」と。

そこで見ている誰もが、彼の容姿とオペラというものをどうしてもすぐには結びつけることができない。
「それじゃ、ま、どうぞ」とまったく期待していないまま進める審査員。
しかし、ひとたび音楽が流れ始めると、それまで自信なく緊張を照れ隠ししていたような彼の表情は一変し、眼に光が宿り始める。
そして彼がみせた驚愕のパフォーマンスとは・・。


(日本語字幕付き)



何度見てもすごいなーと感じてしまう。
「夢は、このために生まれてきたんだと感じられるような人生を送ること」と言っていた彼は、こうして正にその夢を自らの秘めていた才能によって叶えてしまった。
これもおそらく彼が持っているであろう、いくつになっても忘れない純粋な心によって導かれたものなのか。
人間ってこんなこともできるのかと、勇気づけられるし、また何かを考えさせられますね。




※1
セールスマンとしての営業成績はなかなか優秀なものだったとのこと。
ただし、後に出演したTVインタビューで、「今は相当忙しくなったでしょう?」という質問に対し、「確かに忙しいけどセールスマン時代よりはまし」と答えている(ノルマがきつかったんだとか・・切ないですね)。

※2
Britain’s got talent』は今年の4月からシーズン2がオンエア中。
第2のポッツのような逸材が出てくるのかちょっと注目です。

※3
チーフ審査員のSimon Cowellは特に辛口で有名な音楽プロデューサー。
やはりアメリカの有名なオーディション番組『American Idol』で、当時のジェニファー・ハドソン(後にビヨンセ主演のミュージカル映画『ドリームガールズ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞)を「あんたはまだ力不足」と酷評したほど。


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Just let me say..

Posted on 4月 23rd, 2008 by SEEBRA.
Categories: etc, Music.

先週、自分にとってとても辛いことがありました。

今まで自分が生きてきた中で一番辛いこと。
もちろん、そんなことに順位なんてつけられないんだけど。


生まれて初めて教会で祈りました。
俺はChristianではないんだけれど。今も。
でも、足が自然と向いてました。
そしてChristianではなくても問題なく受け入れてもらえました。

そこではこみ上げてくるものを抑え切れませんでした。
強い人間ではいられなかった。
事情を聞いて、俺のために祈ってくれる人もいた。
その気持ちが本当にありがたかった。


日曜日、また教会に行きました。

降り注ぐような癒しの言葉と、たくさん歌われる雄大な聖歌。
何て言ってるのかはあまり良くは分からなかったけれども。

でも1曲だけ、すごく意味が良く分かる歌があった。


—–
Just let me say how much I love You
Let me speak of Your mercy and grace
Just let me live in a shadow of Your beauty
Let me see You face to face

Just let me hear Your finest whispers
As You gently call my name
And let me see Your power and Your glory
Let me feel Your spirit’s flame

So let me say how much I love You
With all my heart I long for You
For I am caught in this passion of knowing
This endless love I’ve found in You

Just makes me say how much I love You
Oh my Savior, my Lord and Friend

—–


自分が全く無力だったとは思いたくないけど、
今はよく分からない。


でも、もっともっと伝えたかった。
もっともっと聞きたかった。
もっともっと守りたかった。

どうしても。何としても。



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Let It Be

Posted on 9月 30th, 2007 by SEEBRA.
Categories: Music.

徒然なるままに・・



「ブログでも始めてみよう」、
と、今年の年始に思い立って、ベースは作ってみたものの、肝心のエントリーを書きはじめるタイミングをはかっていたらいつの間にかこんなに時間が経ってしまった・・。ようやくではあるけどもここで記念すべきこのブログの第一歩を記すことにしよう。

なんといっても明日からしばらく仕事の都合で海外に行かねばならないのだ。フライトは明日の午前の便だというのにパッキングはこの時間(21:00)になってもまだまだこれから。いつもの調子。まあ、旅慣れている自分なので何とかなるだろう。でも、今回は今までになく期間が長いんだよなー。



Let it be.

いわずと知れたビートルズの歴史的名曲。
小学校低学年くらいの頃だったか、人生で初めていいと感じた洋楽でもある。当然その時は意味が分からなかったし、中学に入って英語を習うようになっても、“Let”も“it”も“be”もそれぞれの意味は分かるのに、つながって一つの文章になるとやっぱりその意味はしばらく分からなかった。
「あるがままに」という意味だと理解できたのはいつだったかは忘れた。しかしたった3つの単語であるがとても深みがある、人生を良く表していると思える自分の大好きな言葉の一つである。
この曲のプロモーションビデオでは、スタジオで歌うビートルズのメンバーもみな神々しくすら感じられる。歌や音楽ってやっぱりいいな。人間がどんなに高度に発達しても、情緒を失わない限り生きていく上で絶対に不可欠なものだと思う。言葉をメロディーに合わせて口ずさむとなかなかいい感じだ、って誰が最初に気がついたんだろう・・。


あるがままに。あるがままに。


何か悩んだとき。困ったとき。判断に迷ったとき。
静かに目をつぶって、必死になって純粋な気持ちに立ち返ってみる。
そして静かに気持ちを落ち着かせると、どこからかこの言葉が聞こえてくるのだ。
これからも、時にはそんな感じで頑張っていくことにしよう。



「ま、それは分かったからそろそろ準備。」
という声がどこからか聞こえてきた。


うん。自分もようやくそんな気持ちになってきた。じゃそろそろ始めますか。


明日の今頃は向こうで晩ご飯でも食べてるのかな。

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